『strawberry shortcakes』
2002:魚喃キリコ
・過食症のイラストレータ
・自分の居場所を求める事務OL
・恋の訪れを待つフリーター
・仕事を隠して愛しい男に会いにいくホテトル嬢
の4人の女の子をそれぞれ主人公にしたオムニバス長編(?)。
うまくいかないことも多いけどそれでもそれぞれに生きていこうというお話。
最初に読んだ時、映画『tokyo.sora』に似てるな、と思った。
そいえばなななんさん、この映画のライナーノーツみたいなの書いてたな。
内容忘れたけど。
印象に残ってるのはフリーターの娘が一人で真っ暗な部屋に帰ってきて、「せめて部屋がかたついていて良かった」って思うところ。とてもとてもよくわかる。
僕もある意味その時の為に掃除をする。片付けをする。なんというか自分のココロを片付ける。
ホテトル嬢の娘の話は最後happy endじゃないけどこういう救われ方もあるかなと思える。
切ないけど好きな話。
「神様 ほんとはあなたなんていない あたしはこんなふうに菊池を手に入れるのだ」