『無罪モラトリアム』
1999:椎名林檎
言わずと知れた椎名林檎の1stアルバム。
当時、世間があんま騒ぐもんだからなんとなく聴きそびれてて、実際に聴いたのは暫く経ってからだったんだけど、いやー参りました。
なるほど、こりゃすげーわ。ボキャ少なくてすみません。
このアルバムに限ったことじゃないけど、この人の音源て僕に地下鉄を連想させる。
なんというか、蛍光灯の光とかコンクリートとか無機質な感じ。人工的な空間。
もちろん歌詞にも曲にも魂が入ってるんだけどなんとなくクールというか。
歌詞に東京の地名がよく出てくるってだけじゃなく、だから灰色な東京をイメージさせるのかな。
仕事行く時に地下鉄のホームで忙しない人ごみの中で聴くと妙にはまる。
「青 噛んで熟って頂戴 終電で帰るってば 池袋」
favoriteは『正しい街』、『丸の内サディスティック』、『幸福論(悦楽編)』、『モルヒネ』。
他にも名曲ぞろいだけどね。
「あたしはひたすら、だ液を吐き捨てる 密やかな密やかな行為に専念していました」