『スウィングガールズ』

0dcf946c.jpg2004

監督:矢口史靖
【ストーリー】

野球部の応援に行った吹奏楽部にお弁当を運んだ補習クラスの女子だったが、炎天下、チンタラ運んでいたせいで、お弁当は腐り、吹奏楽部は体調を崩してしまう。ひとりだけお弁当を食べなかった男子・中村は、即席吹奏楽部を作ろうと思いつく。責任をとらせようと補習クラスの女子を誘うが、吹奏楽をやるには人数が足りなかったため、ビッグバンドでジャズをやることに。でも女子たちは楽器などロクにやったことがなかった…。



この映画観てまず思った事。

人類の存亡を賭けた戦いが無くても、ハラハラドキドキの連続の大冒険が無くても、世界が羨む大恋愛が無くても、涙が流れる感動が無くても、人生や世界について考えさせられなくても、素敵な映画は出来る。

観たあとちょっと心がほんわかする。これが日本映画。(て全然詳しくないけど)



話の流れはベタベタだし有り得ねーってところも山ほどあるんだけど全然許せる。良い意味で「くだらねぇ〜」という感じ。

女の子達がみんなびみょーに可愛くなくてダサイ感じもまたいい。

演奏は全て実際にやってるそうな。その下手さ加減がリアル。

ちょっと観てる方が恥ずかしくなるような女の子達の直球さ加減を見ると、何も考えずに今やりたいことをガシガシ出来る若さが羨ましく思えたり。効率だの計画性だのリスク管理だのpriorityなどといった言葉とは無縁の世界。

あと内容と直接関係ないけど四季のうつろいがあると映画全体がダレないなーとふと思った。



やっぱりオンガクっていーな、と思った。スウィングするか。

何も考えずに楽しめる1本でした。