『Death Note11,12』
原作:大場つぐみ
漫画:小畑健
知る人ぞ知る、死のノートをめぐるサスペンスも遂に完結。
ネタバレ注意。
11巻は最終巻への伏線的な要素が多くてレビューが書きづらかったので2巻まとめて。
魅上への辿り着き方と更に勝負の決め手となるノートへの細工&最後のステージ設定がやや強引な印象。今更強引も何もないか。
ライトの敗因はここでも何度か書いたけど他人を介在させたことで不確定要素を作ってしまったことかな。
敵の考えは完璧に読めても逆に味方(自分の自由に出来る道具)がどう動くかまで読めなかったというところか。
「削除!削除!削除!」
それにしてもこんなに無様な最期を遂げる主人公って今までいたかなー?
結構コミックは読んできたつもりだけど思いつかないな(強いて言うならデビルマンくらいか)。魅上もなさけなかったね。
最期はリュークが手を下すというところはなんとなく読めました。松田がキレるところも。
ライトの無様さ加減がJOJOのラスボスの最期とかぶった。最後は黄金の精神が勝つってね。
「もう お前は終わりだ ここで死ね」
全体を通しての総括としては読み応えのあるよく出来たコミックだったと思う。
「デスノート」のルールに忠実に(死神介在っていう反則はちょっとあったけど)従って例外を作らなかったのが良かったと思う。
お互いに制限の中で如何に敵を上回るかっていうやりとりが読んでてとても面白かった。
あとはストーリーがある程度決まってたからなのかジャンプ連載によくある引き延ばしがなかったのが1番の要因かな。
(初代L編でホントは終わりだったのかもしれないけど)
久しぶりに満足出来るコミックに出逢えました。